2005年8月27日土曜日

Joel the guitarman

9月4日日曜日のEast of Edenの
オープンマイクステージは普段と趣向を変えて
くじ引きで演奏者が組んで演奏する

ぼくはカナダ人のJoelと組むことになっている
水曜日夜にはJoelのアパートYellow House Studioで
   (彼は自分の部屋で録音もするのでそう呼んでいる)
金曜日昼休みにはお寺で定期的にリハーサルしている

Yellow Houseにはギター数本と録音機器
カセットテープにCDにドラムセット
キッチンの流しにはジョッキがいつもある
夜な夜な音を出しても近所から苦情が
来たことがないのが自慢だそうだ

お寺で練習するとき
こどもが演奏にあわせて踊りだしたりする

ふたりが好きな曲を演奏する
練習は楽しい
見どころはJoelが普段の演奏ではなかなかない
ギターソロをたっぷりやってくれる
ジェフ・スカンク・バクスターが
とり憑いたような入魂ギター
ぼくはコンコンコンとバッキングする


くじ引きで組み合わせが決まったとき
お前はブルースはできるのか?
オレはボサノバはイパネマの娘しかしらないぜ
なんて云っていた
あまり意外性はないかもしれないが
お互いのギターのスタイルそのままで
よい演奏をできればと思う


Joelは爪をかなり深めに切りそろえている

2005年8月18日木曜日

本堂マイク

お盆前に本堂で
お施餓鬼の法要の準備
住職の末の男の子四歳が
説法のために用意した
マイクを手にとって

オ・レ・は・ジャイアーン

と歌いだした
上の男の子八歳もスピーカーの音を
聞きつけて本堂に来て
弟からマイクをとりあげ

オ・レ・は・ジャイアーン

やがてマイクの奪い合いで喧嘩となった

多くのこどもにとって
ジャイアンこそが
初めてのロックスター体験

エレクトリックギターも
ドラムセットもないけれど
午後三時空地に来ないとぶっとばす!
台詞暴力とティンパニと
ボエーーーーーーーーーー
日本人ロックの原体験

あの子は本堂に
ロックの神様を降ろしてきた
大きな声で叫びたい オレの名前を
オレはジャイアン

2005年8月16日火曜日

ちょっといい話

14日と15日は新盆の檀家さんの家を回って
お経をあげてきた
初めての道を車で行って
家を見つけて車を停めるところを見つけて云云
と仏教儀礼以外の困難が多かったわけだが

それは起こった
檀家さんの家にやっとたどり着き
車を住宅街路地の端に寄せて停めようとしたら
左前の車輪が排水溝に落ちて車はドコーンと云った
ぼくは何食わぬ顔で家にあがって読経した
お経がおわってお茶をいただく
施主さんに
申し上げにくいのですが…
と車のことを相談したところ

それは起こった
お盆に集まった老若の親戚一同が
炎天下の家の前に飛び出して
器具と軍手と腕力を駆使して
車を溝からすくい上げてくださったのである
お盆を迎えて堅い絆を確認しあう美しい家族の姿